日本でコロナが収束した原因
日本でコロナが収束した主な原因は三つあると考える。
一つは、もともとマスクへの抵抗も違和感もない民族だったこと。
欧米ではマスクをすることにマイナスのイメージが強く、虚弱と思われる、病気を患ってるとして忌避される、犯罪者と見られかねない、などの心理が働くようだ。
日本ではそのようなイメージはほぼないと言っていいでしょう。
風邪やインフルエンザへの対策として、または、春や秋の花粉症対策として、マスクをする人は沢山いる。
とにかくマスクへの負のイメージは皆無に近い。
だから、コロナが収束したから即座にマスクを取っ払おうという心理が働かない。
いま一つは、日本が地震が多い国だということ。
今の科学技術でも地震の予測が困難であることは国民の大多数、というかほぼ全員が感じていることであり、予測が難しいことには慎重であるべきという感覚がもはや遺伝子レベルで日本人に染み付いているものと思われる。
地震だけじゃなく、台風、破局的な豪雨、噴火などもあるしね。
だから、予測と対応が地震並みに極めて困難な新型コロナウイルスに対して他国以上に慎重になるのは当然かもしれない。
だから、ここまで新規感染者が劇的に減っても、感染の再拡大への疑念は強く生じる。
この心理が日本人のほとんど全員にあるから、マスク着用、手指消毒、ソーシャルディスタンス確保などの、コロナ対策が今でもなお維持されている。
正直、多少緩んだようにも思うけども、それでも、その緩み方は他国と比べたらかなり小さいと思う。
最後の一つは、日本人の同調圧力の強さ。
いわゆる反ワクチン派は日本にも一定数いるけれども、周りの大多数がワクチンを打ったと知ると、その日本の反ワクチン派も、他国に人たちに比べれば心が揺らいでしまい易いのでしょう。
同調圧力の強さは、どちらかといえば否定的に評価される性分なんでしょうが、新型コロナに関してはプラスに働いたと思われます。
上記の三つの事実が、日本でコロナが収束した原因であるかと思われますが、それらに加えて、抗体の減り方の早かったヤンセンやアストラゼネカのワクチンが主流じゃなかったこと、ワクチン接種の容量・用法をしっかり守ったこと、保管の難しいファイザーワクチンのコールドチェーン管理を守る技術があったこと、などなど、それらの三つの要因以外の要因もあったとは思います。
でも、上記の三つの事実によらなければ、日本の現在の状況を的確に説明することはできないこ考えます。
油断は禁物で、第六波はほどなくやってくるとも考えますが、日本の現状は以上のような考え方で説明できるとおもわれます。