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名言に学ぶ - 望ましくない現実をどうすればいいのか

望ましくない「現実」、耐え難い「現実」にどう向き合うか。

関連しそうな名言をいくつか挙げてみる。


★ ★


でも時に、現実を受け入れることに慣れすぎてしまうと(歩みが)止まってしまう。それは怖いことでもある。

   by 本田圭佑


現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい。

   by 老子


「これが理想的であることはわかってはいるけれど、現実にはそんなことは不可能だ」と少しでも思ってしまったら、どんなことも実現することはできない。

   by 稲盛和夫


人間は毅然として、現実の運命に耐えていくべきだ。そこに一切の真理がひそんでいる。

   by フィンセント・ファン・ゴッホ


理解できないと投げ出す前に、理解しようと相手と同じレベルに立って感じることを心がけましょう。

   by 瀬戸内寂聴


受け入れるまでは何も変えることはできない。非難は解放にはならず抑圧となる。

   by カール・グスタフ・ユング


未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
人は現実からしかスタートできないのだから。

   by ピーター・ドラッカー


★ ★


自分自身の「現実」については、「壁は自分自身だ」(by 岡本太郎)との意気込みで続けていけば実を結ぶ、といった名言がいくつもある。
問題は他人の「現実」だ。

他人における「現実」は変えようとしてもそう変えられるものじゃない。
その他人が少なくとも変わろうとしてくれないと話にならない。

じゃあどうするか。
相手を説得するか、相手が変わるのをひたすら待つか。
あるいは、自らの生き様を見せることで相手を変えるか。

どれも、相手が変わらないという自らの苦しさを即座に解消してくれる手法とはいえない。
そうしたやり方で相手が変わることもあるだろうが、それはたまたまそうなっただけで運が良かったに過ぎない。

思うに、現実は、我が子の命の恩人であるかのように丁重に迎え入れるべきである。
現実に対して、「耐え難い」、「許し難い」のようなレッテルを貼る前に、まずその現実が自分に起こったことの重みを感じ取ることで、その現実を無理なく受け止めることが可能になると思う。

現実とは、空想や予測の中の出来事ではなく自分において現に起こったことであり、そのことの意味は重い。
起こった現実を重要なことだと考えることで自分の理性・知性と現実に対する自らの感情が適度な距離に離されるような気がする。
実体験に照らして言えば、なぜ今このことが自分に起こっているのかといわば哲学的に考えることで、現実に対する感情自体が少し緩和されるのだ。

哲学的に考えてもその答えはどこまでも主観的なものにならざるを得ないのだが、答え自体は必ずあるだろうと私は思う。
こう思えないと、現実を丁重に迎え入れるという上記の手法はおそらく上手くいかない。

現実を変えるとか、現実を無理に肯定して受け入れるとかではなく、現実を我が子の命の恩人であるかのように丁重に迎え入れる。
これが、望ましくない現実に対する私のやり方である。

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