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道具の道具になって… カーライルの名言

道具が多くなった。

実に様々な企業から毎日のように新製品が発売されていく。

知恵を振り絞り、丹念にリサーチを行い、必死になって売れる商品を開発する。

企業としては望ましい姿かもしれないけど、

商品を選ぶ消費者の側からするとずいぶん面倒くさい世の中になってしまったのではないかな。

やっぱり損はしたくないから、人から聞いたりネットで情報をかき集めたりせざるを得ない。

商品の選択肢が多くなることは、これは確かに有難いことなんだけど、選ぶ方としては何かと面倒になった。

音楽の「録音媒体」を例にすれば、昔はカセットテープとレコードぐらいしかなかったのに今では、

カセットテープ、DAT、 レコード、CD-R(RW)、MD、MP3、DVD-Audio、SACD、ICレコーダーなどなど、

比較にならないほど増えており、どの用途に何がよいのかサッパリ分からない状態です。

「iPod」とか「iTunes」とかもほぼチンプンカンプン。


昔の方がよかったような気がしないでもないです。

今の方が音質は断然いいですけどね。


さて、タイトルに挙げたトーマス・カーライルの名言を紹介しましょう。


☆☆☆

人間はいまや彼らの用いている道具の道具になってしまった。

          カーライル

☆☆☆


カーライルはイギリスの評論家・歴史家で、「英雄および英雄崇拝」「衣裳哲学」などの著書があります。

また、有名な「雄弁は銀、沈黙は金。」という格言はこの人の言葉だそうです。

カーライルは19世紀を生きた人なんですが、そんな昔でもこんな風に嘆かざるを得なかったわけです。

今の状況を見たら、はてカーライルは何と言うでしょうね?



オムツとミルクと愛情があれば、あとは何にもいらなかった赤ちゃん時代。

誰しも経験しているはずなんですが、

年をとるにつれどんどん欲しがりになっていく。

モノが満ち溢れている今の日本ではその傾向は比較的強いでしょう。



最近の若者はそうでもないのかもしれないけど…。



カーライルは個人的にとても興味深い人なので、この方の名言はまた取り上げてみたいと考えています。




では、これにて。



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