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図書館側の動機。違法覚悟なら私はOK

昨日書いた徳山高専事件に関する記事の補足です。

メディアによる実名公表のことばかり気がいって、図書館の対応については何にも言及していませんでした。

ちなみに私は、本人死亡後のメディアによる実名公表に反対の立場です。


さて図書館の対応についてですが、

雑誌等に対して検閲まがいの行為をしてしまった一部の図書館のその動機がもっと議論されるべきだと思う。

記事等への掲載の禁止について定めた少年法61条に抵触する雑誌とみなして閲覧を制限したのか、

それとも、少年法61条には抵触しないものの雑誌における実名報道は不適切であると考えて閲覧の制限をしたのか。

多分実際は前者の理由だったんだと思いますが、これは行き過ぎでしょう。やはり責められて然るべきです。

でも、後者の理由だったらどうか?

これは法律の不備そのものを問うていることにならないか?

抗議の意味でNHKの受信料や高速料金を払わない人たちがいますが、それと同じで、違法なことを自覚しつつも自らの信念にのっとって行動しているわけです(NHK受信料の不払いは違法とは思いませんけどね)。

そういう場合は何だか応援したくもなります。

不穏な発言のようですが、日本人は大人しいというか権利意識が乏しいというか、とにかく根底に無力感が横たわっているように思う。



今年の3月から4月にかけて起きたフランスでの大規模な学生運動を覚えていますでしょうか?

フランス政府のCPE(若者向け雇用制度)という政策に反発した学生団体や主要労組のデモ活動で、結局ドピルバン首相は事実上の法案撤回を余儀なくされましたよね。

別にデモ活動を煽るつもりはないんですが、あまりにも理不尽で差別的な政策に対してはこのぐらい元気に抗議したっていいんじゃないかと思うわけです。

でも日本人はどういうわけだか身の回りのことだけで精一杯。

義憤はあってもすぐギャフン。

選挙で反対票を投じてみても、何故か結果は自民党…。


話を戻しますが、今回の女子学生殺害事件での一部の図書館の行動は、おそらく何のポリシーもない反射的な対応だったと思います。

「検閲」することの重みを普段からもっと意識していれば、違った対応ができたんではないかと思います。


とりとめのない文章になってしまいました。

結局、少年法の是非についての議論がいまひとつ中途半端なんですよね。

これを機に少年法61条を見直す動きが出てくることを期待したいと思います。

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