住民票の写しの請求をなんとか電子申請で。
民間議員GJ !!
電子申請の推進に政府が躍起になってる一方で住民票の写しの交付請求が電子申請でできないことに大いに疑問を感じていたので、非常に喜ばしく思います。
朝日新聞の記事をまずはご覧ください。
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「電子政府」使い勝手に難 民間議員「住民票を自宅で」
(アサヒ・コム 2008年04月01日22時10分)
オンライン行政手続きの利用が広がらないのは、使い勝手が悪いからだ――。政府の経済財政諮問会議が1日開かれ、窓口に行かなくても行政手続きができる「電子政府構想」が進まない現状を、民間議員が批判。まずは、住民票取得を始めとする暮らしに関する手続きを改良し、多くの人に便利さを実感してもらうことが必要だと提言した。
不動産登記や輸出入申告、年金・保険関連といった1万4千種類にのぼる国の行政手続きのうち、今でも95%はオンラインで可能だ。しかし、総務省の06年度の調査によると、全手続き件数のうちオンラインが利用された割合は15.3%と伸び悩む。
オンラインで受け付ける申請に紙の添付資料が必要だったり、各省庁のシステムが別々のため一つの企業が手続きごとに別々のIDやパスワードを管理しなければならなかったり、といった理由からだ。
民間議員は、オンラインの手続きで、住民票を自宅やコンビニエンスストアでいつでも取得できるようにすることを提案。実現までの道筋を示す計画を年内にまとめるよう政府に要請した。さらに引っ越しに伴う転出・転入届や運転免許の住所変更といった行政手続きが1カ所で済むように、自治体も含む行政機関がデータを共同利用できるようにすることも提言した。
会議では、電子政府構想の推進を担う岸田担当相が「省庁間の連携がとれていないため、部分的な効率化にとどまっている。4月中に電子政府化を進めるための考え方をまとめたい」と述べた。
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引越しに伴う手続きも結構大変ですよね。 これが一回の手続きで済めば、どんなに楽なことか。
いずれはそうなっていくんでしょうけど、あと5年は無理でしょうね。
電子申請が可能な手続きが増えつつあるのも事実であり、また、添付書類を減らす努力も確かになされています。
例えば不動産に係る登記申請書に添付することのある住民票の写しも、住民票コードを申請書に記載しておけば添付しなくて済むようになりました。
でも、何故、最もニーズが高いものの1つと推測される住民票の写しや戸籍謄本の取得が電子申請でできないのか?
公的個人認証サービスが始まって、行政機関への申請がインターネットを通じてできるようになったといっても、住民票の写し等の基本的な申請ができないようじゃ、誰も電子証明書なんて取得しようと思いませんよ。
登記事項証明書(昔の登記簿謄抄本)が電子申請できるんだから、住民票の写しだって技術的に難しいということはないはず。
記事の民間議員が誰なのか分かりませんが、よくぞ言ってくれたと思います。
岸田担当相に期待したいところです。